セブンをも凌駕、北の怪物『セコマ』とは
北海道で圧倒的なシェアを誇る、「セイコーマート」。
北海道以外の人には馴染みがあまりありませんが隠れた魅力をお伝えします。
日本最古のコンビニ
セイコーマート一号店は1971年に札幌市で産声を上げた。
ちなみに、セブンはその3年後の1974年に、東京都江東区に第1号店「豊洲店」を開店しています。
当時まだコンビニエンスストアという名称は全国的にもなかった中、棚割り(商品の並べ方)や新型什器の調査など、
将来を見据えて着々と手を打ちました。
北海道No.1のコンビニ
セイコーマートはその後も店舗数を増やし続け、
大手コンビニを抑え、北海道県内店舗数No.1の座に君臨し続けています。
北海道内では2016年4月時点で1,082店舗となり、セブンの940店舗(北海道)を抑えて堂々の一位です。
1. セイコーマート:1,082店舗
2. セブン:940店舗
3. ローソン:632店舗
4. ファミマ:241店舗(ファミマ:54店舗+サークルK・サンクス:187店舗)
顧客満足度No.1のコンビニ
No.1なのは店舗数だけではない!
我々コンビニ利用者にとって大事なのは、
店舗数や日販などの経営数値ではなく、品揃え・商品力や店員接客力ですよね。
私たち利用者の趣味・趣向やライフスタイルに合わせてきめ細やかなサービスを展開する店舗には満足感を覚えます。
セイコーマートは顧客満足度に関しても、セブンやローソンなどを抑え、2011年から2014年まで4年連続1位。
2015年にはお情けにより(?)セブンへ1位を譲ったものの、今年2016年には再び1位に返り咲いています。
セイコーマートは全国展開もしておらず、
現在北海道以外では茨城県や埼玉県のみの店舗展開です。
にもかかわらず、顧客満足度日本一なのです!
参考:
2016年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第1回調査結果発表
民な大好きホットシェフ
そのような高い顧客満足度を高める一つのサービスに「ホットシェフ」があります。
コンビニ内に調理場を設け、出来立てあったかメニューを提供してくれる「ホットシェフ」は今や北海道民にはなくてはならない存在になっています。
店内で調理してお弁当やお惣菜を提供するシステムを始めたのはセイコーマートが初でした。
セイコーマートは1995年に店内調理のお弁当やホットスナックを提供する
「ホットシェフ」の前身となる「ホットフード」のサービスを開始しました。
今やセイコーマート年間売上はこの「ホットシェフ」だけで北海道のマクドナルドを超えるとのこと。
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セイコーマートのホットシェフといえば「かつ丼」
北海道民が「これは食べて欲しい」とイチオシするのは「かつ丼」。
あまからソースによる少し濃いめの味付け、サイズもボリューム満点。
熱々でカツがホクホクで美味しく、卵とじは一部半熟トロトロで提供されるようです。
それでワンコイン!文句なし!
あとはチーズ豚丼やフライドチキンが定番人気だとか。
どれも熱々なのは嬉しいですよね。
なおリテールブランドのアイスクリームも、北海道ミルクが濃厚!
これは食べてみたいですね。
季節限定ゆでとうきび
さらに毎年7月~9月中旬まで季節限定で販売されている名物「ゆでとうきび」。
ゆでたトウモロコシに塩味をつけたシンプルな商品ですが、これにセイコーマートにこだわりが詰まっています。
ぎっしり実が詰まったトウモロコシにかぶりつくと甘みが口いっぱいに広がる逸品だそう。
とうもろこしの鮮度は収穫してから落ちていくため、味を保つためには店舗に運ぶまでのスピードが必要になります。
セイコーマートでは収穫してすぐに各店舗へ低温輸送し、店舗では運ばられたものをすぐに塩茹でしているそうです。
地域に密着し、生産・物流などのパートナーとの連携力を持つセイコーマートだからこそできるサービスなのでしょう。
今後の進化に期待大!
セイコーマートは今年2016年2月に会社名を「セコマ」に変更すると発表した。
コンビニ店舗の看板は「セイコーマート」のまま。
早速北海道民からは賛否両論巻き起こりましたが、
これは北海道外への店舗展開やグループ外スーパーやホテルなどへの食品卸し等、
新たな取り組みを行う新セイコーマート体制を社内外へ示すことが狙いだと言います。
また先月8月に会長「赤尾昭彦」に亡くなりました。
セイコーマート創業に参画し、セイコーマート一筋でコンビニ最大手に育てた方でした。
2004から約2年間社長を務め、その後会長に就き経営・戦略を支えてきた方です。
セイコーマート社内では悲しみととも、これからも継続してこの位置を保ち続け、
今後は北海道民をはじめより多くの利用者のお腹を満たし、笑顔を作るべく奮起しているとのこと。
セイコーマートの今後のさらなる進化に期待したい。